めぐり「ベストプライス?」







1: めぐりんの人 ◆Ko/dqnDkt. 2016/03/29(火) 23:25:23.43 ID:rvOVIOx90
八幡(特別棟の一階。保健室横、購買の斜め後ろ。言わずと知れた俺のベストプライス)

八幡(心地好い風が喉を撫で、煩わしい喧騒を背に、ここでは、俺一人で、何も考えないで居られる)

八幡(欲を言えば………隣に戸塚か小町なる癒しを置きたい。が………それはわがままだと言う物だ)

八幡(俺の様な奴は、そうそう癒しを求めてはいけないのだ。そもそもあんな癒しと知り合っているだけで奇跡な訳で………)

めぐり「あ、比企谷君だ」

八幡(………………奇跡)

八幡×めぐり先輩の俺ガイルSSです。

 
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:26:39.37 ID:rvOVIOx90
めぐり「久しぶりー」

八幡「………何故ここに」

めぐり「あー、今受験シーズンだからねー。教室がピリピリしててねー。推薦でもう確定した身からしたら居づらくてねー。逃げて来ちゃった」

八幡「………はぁ」

八幡(………まぁ、居づらいだろうな。この人が嫉妬と羨望の眼差しに慣れているとは思えない)

めぐり「比企谷くんはなんでこんな所に?」

八幡「この場所が好きなんです。いつも昼休みはここで昼飯を」

4: >>2言い間違いしちゃうめぐりんは可愛いですね 2016/03/29(火) 23:28:05.22 ID:rvOVIOx90
めぐり「へぇー………初めて来たけど………確かに、静かで雰囲気も有って、いい所だね。ここ」

八幡(潮風で先輩の三編みが揺れる)

めぐり「今までずっと独り占めしてたなんて、ズルいなー。比企谷君は」

八幡「………ぼっちだから独り占めせざるを得なかったんですよ」

めぐり「………あはは」

八幡(苦笑いいただきました)

めぐり「………さて、もう時間も無いし、今日はここでお昼にしよっかなー」

八幡「………そうですか。それじゃ」スタッ

めぐり「ちょちょちょ」

 
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:28:39.84 ID:rvOVIOx90
八幡「…………なんですか?」

めぐり「なんで行っちゃうの」

八幡「………先輩の邪魔になるかと」

めぐり「なんないよ!なる訳ないでしょ!比企谷くんもここ居ていーよ!」

八幡「………………」

めぐり「むしろ、誰かと食べた方が美味しいしね」

八幡「………なら、もう少しここに居ます」

めぐり(先に居たのは比企谷君のはずなのに………)

 
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:29:15.90 ID:rvOVIOx90
めぐり「………比企谷君はいつここを見つけたの?」モグモグ

八幡「登校日初日ですね」

めぐり「はやっ」

八幡「………早く独りになれる場所が欲しかったですしね」

めぐり「………あれ?もしかして私おじゃま?」

八幡「えっ、あ、いや、そういう訳では」

めぐり「良かったー。ここも駄目ならどこに行けば良いのやら」

八幡「………そんなに悪いですか。教室の空気」

 
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:29:48.07 ID:rvOVIOx90
めぐり「ここ進学校だしねー。皆気合い入りようが凄いよ。張り詰めてるよ」

八幡「………クラスの癒しがこんな所居ちゃ駄目なんじゃないですか?」

めぐり「………クラスの癒し………そんな大層な者じゃないよ、私は」

八幡「いや、先輩の癒しオーラは凄いですよ。マイナスイオンがドバドバですから。一家に一台欲しいレベルです」

めぐり「………プロポーズ?」

八幡「ち、ちっ、違いますよ」

めぐり「あはは、冗談だよ。可愛いなぁ」ナデナデ

八幡「ぐっ………………」

八幡(可愛いとか初めて言われたぞ………しかもナデナデ付き)

めぐり「うふふ」ナデナデ

八幡(なんというお姉さん力………)

 
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:30:28.75 ID:rvOVIOx90
八幡(だが、ここは千葉のお兄さん(自称)としてやられたままには行かない)

八幡「………先輩、口にご飯粒付いてますよ」

めぐり「え、どこ」

八幡「ここです」スッ

八幡(唇に直タッチ!どうだこのお兄さん力!)

めぐり「あ、ありがと」

八幡「いえいえ」

めぐり「あ、比企谷も付いてるよ」

八幡「え」

 
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:31:03.96 ID:rvOVIOx90
めぐり「ほら」スッ

八幡(カ、カウンター………!)

八幡「………あ、ありが」

めぐり「んっ」パクッ

八幡「………!?」

八幡(更に食べられた!?)

めぐり「………ふふっ。案外そそっかしいんだね、比企谷君って」

八幡(………………………やっべー、ときめきかけた。中学の俺だったら死んでた。天然ビッチやっべー)

 
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:31:35.69 ID:rvOVIOx90
めぐり「………あ、もうお昼休み終わっちゃうね」

八幡「そうですね」

めぐり「今日はありがとね。お話相手になってもらっちゃって」

八幡「………どういたしまして」

めぐり「それじゃ、また今度ねー」スタッ

八幡「………ええ、また今度」

八幡(………また今度。ね。十中八九来ないだろうな。今度なんて)

 
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:32:20.59 ID:rvOVIOx90
次の日。

めぐり「比企谷くーん」

八幡(………すぐ来た)

めぐり「えへへ、来ちゃった。横お邪魔するねー」

八幡「………何故」

めぐり「そりゃ、一日経ったからって教室の空気が変わる訳じゃないしー。むしろ日を増すごとに張り詰めてってるしー」

八幡「………そうですか」

めぐり「………それにね?」

八幡「?」

めぐり「比企谷くんと話すの、結構楽しかったからさ」

八幡「………」

 
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:32:58.79 ID:rvOVIOx90
めぐり「比企谷くん、お友達になりましょう」

八幡「………………嫌です」

めぐり「えぇー………」

八幡(………さぁ、どう出る?)

めぐり「………なろうよー」

八幡(なんもないんかい)

めぐり「比企谷くんは私が嫌いなの?」

八幡「………そういう訳じゃ、ないですけど」

めぐり「じゃあなんで嫌なの?」

八幡「それは………………」

めぐり「………」

八幡「………………あれ?」

八幡(いつからだっけ。なんでだっけ。なんで俺は『友達』を拒むようになったんだろう)

 
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:33:28.29 ID:rvOVIOx90
めぐり「………理由がないなら、友達になっても良いよね?」

八幡「え、いや………その」

めぐり「いーやっ!私が友達って言ってるんだから友達なの!」

八幡「………………勝手にどうぞ」

めぐり「………ふふっ、よろしくね。これから」

 
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:34:05.30 ID:rvOVIOx90
次の日。

めぐり「友達らしい事をしよう!」

八幡「………はぁ」

めぐり「友達だからね!友達!」

八幡「解りましたから。………それで、友達らしい事ってなんですか?」

めぐり「一緒に遊ぼう!」

八幡「………はぁ」

八幡(………読めた。どうせ今流行りの『斎藤さんゲーム』(?)とかリア充がやる意味解らん奴だな………。ああいうのはリア充同士でやるから盛り上がるんだ。俺という負のバイブスで盛り下げてやる)

めぐり「………という訳で家からお手玉を持って来ました!」

八幡「マジすか」

 
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:34:56.74 ID:rvOVIOx90
八幡(古い………が、確かに………『クラスのお母さん』より『クラスのおばあちゃん』の方が似合う人だよな………無論、良い意味で)

めぐり「私のは赤。比企谷君が青ね。五個ずつ」

八幡「………五個。ですか」

八幡(やってみれば解ると思うが………お手玉を五個というのはかなりの高難易度だ)

八幡「先輩、これ本当にでき………」

めぐり「ほっほっほっ」ヒョイヒョイヒョイ

八幡「なん………だと………!」

めぐり「ふふんっ。『クラスのおばあちゃん』こと私を舐めないで欲しいね!」ドヤァ

八幡(本当に呼ばれてた)

 
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:35:35.84 ID:rvOVIOx90
めぐり「私と同時に始めて、先に落とした方の負け………だけど。ハンデが必要かな?」

八幡「ええ………そうですね5対5の所を………6対4で」パシッ

めぐり「そうだね。それくらいの………って比企谷君?それは私のだよ?何をしているのかな?」

八幡「何って………ハンデを付けているんですよ。『俺が六個』で『先輩が四個』」

めぐり「なっ、そんな………」

八幡「スタート」

めぐり「えっ、ちょっ」ヒョイッ

八幡「………………」パパパパパパシッ

めぐり「っていうかうまー!」

八幡「一人でできる遊びで俺に勝てる奴は居ません」

 




17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:36:20.23 ID:rvOVIOx90
めぐり「なっ、くのっ」ヒョイヒョイ

八幡「………よっ」ズイッ

めぐり「わっ、とっ、ち、近くない?」

八幡「………………」パッパパパッパシッ

めぐり「えっ、えっえっ」

八幡(不規則なリズムを近くで見せ付けることで相手のペースを崩し………更にハンデにより、本来、全て先輩の所にある赤いお手玉が、ひとつだけ俺の所にあることで、自分のがどれか混乱させる)

めぐり「わっわっ、あ、あれ?」

八幡(___結果)

めぐり「あっ」ポロッ

八幡「よっ………俺の勝ち、ですね」パシッ

 
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:37:08.23 ID:rvOVIOx90
めぐり「くっ………私の18年間が………」

八幡「人生懸けてたんですか」

めぐり「も、もっかい!ハンデなんか作ったから調子狂っちゃったんだよ!」

八幡「いいですよ」

めぐり「スタート!」ヒョイッ

八幡「………必殺。カタパルト」ペシッ

八幡(説明しよう!カタパルトとは!自分のお手玉と相手のお手玉の軌道を重ねることで、相手のお手玉だけ弾き飛ばすという、俺が小町相手に編み出した必殺技である!)

めぐり「わっ、わわっ」

八幡(………勝った)

めぐり「あっ」グラッ

八幡「危ないっ」ガシッ

 
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:37:47.77 ID:rvOVIOx90
めぐり「わっ………」ギュッ

八幡(………しまった、抱きかかえる形に………)

八幡「………大丈夫、ですか///」

めぐり「あ、うん、ありがとー」ストン

八幡「………………」

めぐり「………?」

八幡(先輩全く気にしてねぇし………恥ずかしい………自意識過剰かよ………いや仕方ねぇよ。女性の体の触ったのなんて何年ぶりだ………?確か小五の頃のフォークダンスで………いや、あの時は女子全員と断られたんだっけ)

めぐり「………?どうしたの?」

八幡「………なんでもないです。本当に、なんでもないです」

めぐり「………ふーん?………あっ、ていうか、もっかい!もう一回!あれズルいよ!」

八幡「………いや、もう止めときましょう」

めぐり「えぇー………」

 
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:38:27.39 ID:rvOVIOx90
次の日。

めぐり「………」モグモグ

八幡「………」モグモグ

めぐり「………比企谷君って、いつも購買のパンだね」

八幡「先輩はいつも弁当ですね」

めぐり「えへへー、これ卵焼きは私が作ってるんだよー」

八幡「はぁー………自分で作ってるんですか」

めぐり「一品だけだけどねー………他は全部お母さんに作って貰ってるよ」

八幡「それでも凄いと思いますよ。高校生でそこまでできる人なんて………」

八幡(………………居るな)

沙希「へくちっ」

 
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:39:03.89 ID:rvOVIOx90
めぐり「そうかな?私凄い?」

八幡「凄いと思います。専業主夫志望として見習いたいです」

めぐり「その設定まだ生きてたんだ………」

八幡「人の夢を設定呼ばわりですか」

めぐり「夢ってそんなに後ろ向きな言葉だっけ………」

八幡「………」

めぐり「………あ、そうだ」

八幡「なんですか?」

 
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:39:52.10 ID:rvOVIOx90
めぐり「比企谷君、私の卵焼き食べてみてよ」

八幡「………なんでですか」

めぐり「いやー、お母さん何食べさせても美味しいって言うからね。正直な人に試食して欲しかったんだよね」

八幡「………はぁ」

めぐり「という訳で、お好きなのをどうぞ」

八幡「お好きなのを………って、全部一緒じゃないんですか?」

 
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:40:31.91 ID:rvOVIOx90
めぐり「うん。今日は実験的に色々作ってみたんだー。これが甘めでー。これが出汁から………」

八幡「じゃあ、砂糖18gのを」

めぐり「………ごめん。砂糖を使ったのはあるけど、グラムまでは………」

八幡「冗談です。じゃあそれを頂きます」ヒョイパク

めぐり「………どう?」

八幡「………今まで俺が食べて来た卵焼きの中で二番目にうまいです」

めぐり「………わ、わーい?………ちなみに、一番は?」

八幡「ラブリーエンジェルマイシスター小町の卵焼きです」

めぐり「………い、妹さん?………うん、まぁ、家族が一番だよね………」

 
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/29(火) 23:41:06.50 ID:rvOVIOx90
八幡「いや、なにやら腑に落ちてないようですが、小町についで二番は凄いですよ?サイゼより上な訳ですし」

めぐり「う、うん。そうだよね?今私は誉められたんだよね?」

八幡「そうですよ?凄いと思います」

めぐり「………あ、そうそう。まさか人のご飯がただで食べれるとは思ってないよね?」

八幡「解りました。いくらですか?」スッ

めぐり「流れるように財布に手が!?もう!違うよ!友達同士でそんなにすぐにお金の話になる訳ないでしょ!」

八幡「………はぁ。じゃあ、何を?」

 




Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.