八幡「俺と小町の短編集」






1:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:16:35.30 ID:lgEo3Hx+O

~ゲーム~

八幡「…」ペラ

小町「…」ピコピコ

八幡「…」ペラ

小町(やっぱ一人でやってもつまんないな~)

小町「ね~お兄ちゃ~ん、一緒にゲームしようよ~」

八幡「んー、ちょっと待て、もう少しで終わる」

小町「それさっきも言ってたよ~」

八幡「いや、ホントに。あと1ページだから」ペラ

小町「ぶ~…」

八幡「…」

小町「…」ピコピコ

小町(ちぇ…お兄ちゃん、実は小町と遊ぶより、本読んでた方がいいんでしょ)

八幡「…っし、オーケー。小町、一緒にやろ---」

小町「もういいもん」

八幡「え…」

小町「小町、一人でやるから」

八幡「そ…そっか。じゃあ俺、部屋に戻ってるから…」

小町「…」

八幡「…」ガチャ バタン

2:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:17:08.58 ID:lgEo3Hx+O

小町「…はあ、やっぱつまんない」

小町「あれ、お兄ちゃん本忘れてるじゃん」

小町(ブックカバーがしてあって何か分からない。文庫本でもないし…何だろ? ちょっと見てみよ…)ペラ

小町「! …これ、このゲームの攻略本じゃん」

小町「…」

小町(お兄ちゃん…)ダッ

ドタバタ ガチャ

小町「お兄ちゃん!」

八幡「小町!? え、どうしたんだ?」

小町「さっきはごめんなさい!」ペコッ

八幡「あ、いや…いいよ、俺が悪かったんだし」

小町「ううん、小町の方こそ…。あの、お兄ちゃんがよかったら…一緒にゲームしたい」

八幡「! おう、やろうぜ」

小町「うん!」

3:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:17:35.52 ID:lgEo3Hx+O

~着替え~

八幡「小町~。風呂、お先にもらったぞ~」

小町「あ、りょうか~い。よいしょ」ヌギッ

八幡「!」プイッ

小町「…」ヌギヌギ

八幡(コイツは兄の前で着替えて何も思わないのか…?)

小町「じゃ、風呂行ってきま~す」トテテ

八幡「お~…」

八幡(…妹で反応するなんて、情けない)

4:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:18:10.54 ID:lgEo3Hx+O

小町「小町も出たよ~ん」

八幡「…おお」

八幡(そしていつもの様に、風呂上がりは俺のダボダボのシャツを着るという…)

八幡「…いつも言ってるけど、湯冷めするぞ」

小町「大丈夫だよ~。暖房効いてるし」

八幡(問題はそこじゃねえんだよなあ…)

小町「あ、もしかして、小町の格好に興奮しちゃった?」

八幡「…なわけねーだろ」

小町「ふ~ん、じゃあ大丈夫だね」

八幡「何がだよ?」

小町「よいしょ」ピトッ

八幡「ちょ、おま…」

小町「湯冷め防止のためにお兄ちゃんにくっついても」

八幡「…勝手にしろ」

小町「えへへ…」

5:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:18:36.88 ID:lgEo3Hx+O

~女の子~

小町「…」ムッスー

八幡「…」

八幡(なんか機嫌悪いな…)

八幡「…今日の飯の当番俺だけど、リクエストとかあるか」

小町「何でもいい」

八幡「お、おう…」

八幡(何でもいいが一番困る、なんて言おうもんならぶっ飛ばされそうだから黙っとこ…)

八幡「…ちょっと早いけど、晩飯の買い出し言ってくるわ」

小町「…」

6:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:19:15.85 ID:lgEo3Hx+O

八幡「ただいま」

小町「おかえり」

八幡(まだ変わってねえか。ま、時期的にもそうだろうな…)

八幡「小町」

小町「何?」

八幡「ちょっと横になれ。いつものマッサージやってやるよ」

小町「…」

八幡「楽になるんだろ?」

小町「…」ゴロン

八幡「よっ、と…」グッ グッ

小町「お兄ちゃん」

八幡「何、だ?」グッ グッ

小町「…ごめんね」

八幡「いいよ。しゃーない」

7:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:19:53.11 ID:lgEo3Hx+O

~勉強~

小町「お兄ちゃん、勉強教えて」

八幡「いいけど、理系科目は聞くなよ」

小町「え~、中学生の範囲だし、大丈夫でしょ~」

八幡「…ってことは、理系科目なのか」

小町「数学」

八幡「おおう…まあ、見るだけ見てみるわ」

小町「じゃあ…ここ! この問題、なんでこうなるの?」

八幡「え…この因数分解の問題か?」

小町「うん、そこ」

八幡「これは、たすき掛けしたら簡単だろ」

小町「たすき掛け?」

八幡(…あ、そっか。たすき掛けって高校の範囲か)

八幡「えっと、じゃあ…うーん」

八幡(くっそ~…苦手な科目でもドヤ顔できるチャンスだったのに)

小町「お兄ちゃん…分かる?」

八幡「ん~…ちょっと考えてみる」

小町「う~…ごめんね?」

八幡「いいよ、気にすんな」

8:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:20:19.34 ID:lgEo3Hx+O

八幡(中学生の範囲って、公式少ない代わりに考え方が複雑だったんだな…)

八幡「…ん?」

八幡(もしかして…うん、こうだな)

小町「もしかして分かった?」

八幡「たぶん…うん、合ってるはず」

小町「え、教えて教えて!」

八幡「えっとな、まずここの式が---」ズイッ

小町「あうっ…」///

八幡「ん? どうした?」

小町「う、ううん…」

小町(狙い通りだけど…近すぎるよ、お兄ちゃん)///

9:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:20:46.54 ID:lgEo3Hx+O

~一休み~

小町「ふぁ~…」ガチャ

八幡「お疲れ」

小町「うん~、疲れた~」パタン

八幡「コーヒー飲むか?」

小町「ん~、眠れなくなったらマズイから、いいや」

八幡「了解。あ、ココアもあるぞ」

小町「あ、ココアなら欲しい」

八幡「ん…」





10:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/30(水) 22:21:13.67 ID:lgEo3Hx+O

コポポポポ

小町「ふわぁ…」ムニャムニャ

八幡「ほい」

小町「ありがと~。あったかい~…」

八幡「入れたばっかだから、飲んだら熱いぞ」

小町「だね。ふ~、ふ~…」

八幡「…」ズズズ

小町「…ねえ、お兄ちゃん」

八幡「ん? どうした?」

小町「…ううん、何でもない」

八幡「? そうか…」

小町「…」ズズズ

八幡「…」ズズズ

小町「…いつもありがと」ボソッ

八幡「…」ズズズ

小町「…」ズズズ

八幡「…こちらこそ」ボソッ

18:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/31(木) 22:14:38.95 ID:vMbl2IuCO

~停電~

バツン

八幡「げっ…」

小町「うわ、電気消えた…。ブレーカー落ちたかな?」

八幡「かもな…。あ、でも家の外の電気も消えてんな」

小町「じゃあ停電かあ…」

八幡「どうしようもないな…」

小町「…」ギュッ

八幡「小町…?」

小町「あはは…ちょっと怖い、かも」

八幡「…なら、そのままでいいよ」

小町「うん」

19:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/31(木) 22:15:04.08 ID:vMbl2IuCO

小町「お兄ちゃんに抱きつくなんて、何年ぶりだろ?」

八幡「小町が小四になるまでは、一緒に風呂に入ってたりもしたし、その頃ぐらいか?」

小町「うわ…思い出したら恥ずかしくなってきた」

八幡「あの頃は可愛かったなあ…。もちろん、今も可愛いけど。今の、八幡的にポイント高い」

小町「はいはい、そうですね~」

八幡「うわ、テキトーだな…」

小町「そう? でも小町だって、こういう時のお兄ちゃんは頼りがいがあってカッコイイと思うよ。あ、今の小町的にポイントたっかい~」

八幡「はいはい」

20:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/31(木) 22:15:34.16 ID:vMbl2IuCO

~大晦日~

小町「はい、お兄ちゃん。年越し蕎麦」

八幡「サンキュー」

小町「テレビどうする? カキ使? 赤白?」

八幡「小町はどっちがいい?」

小町「う~ん…じゃあ、カキ使」

八幡「了解」ピッ

小町「じゃ、いただきます」

八幡「いただきます」

小町「…」ズルルー

八幡「…」ズルルー

八幡「…美味い」

小町「えへ…」

21:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2015/12/31(木) 22:16:02.33 ID:vMbl2IuCO

八幡「ご馳走様でした」

小町「お粗末さまでした」

八幡「…なんつーか、いつも通り過ぎて、年末って感じがしないなあ」

小町「そだねえ…」

テーレー ハマダ アウトー

小町「ぷふっ…特別なのは、カキ使があることくらいだね」

八幡「ぷっ…なんで今ので他の四人は笑わないんだよ」

小町(ま、そんな年末も悪くないけどね)

28:いいいい ◆CcW4KPdZhU 2016/01/01(金) 22:16:02.11 ID:HR6Gog7kO

~正月~

小町「お兄ちゃん、あけましておめでとう」

八幡「おめでとう」

小町「せっかくのお正月なのに、お父さんもお母さんも仕事とは…」

八幡「まあしゃーないよ。お節作ってくれてるだけでも感謝しなきゃな」

小町「お母さんにはね」

八幡「お、おお…」

八幡(小町の親父への当たり方が、年々厳しくなっていく…)

小町「でも、家族みんなで居られないのは寂しいよね…」

八幡「…だな」

八幡(…なんだかんだ言いつつ、家族想いの良い妹だよ。ホント)

小町「ま…お兄ちゃんと二人っきりになれて、悪くないけどね」ボソッ




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