いろは「…あれ?もしかして比企谷せんぱいですか?」


1: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:08:51 ID:mPoZCHso0
八幡「あ?…えーと、一色、だったか?」

いろは「わー!本当にせんぱいだー懐かしい!」

八幡「一色…いろは?」

いろは「そうですよー。一色いろはです。せんぱいが高校卒業して以来ですから、3年ぶりくらいですね、久しぶりです」

八幡「お、おう…」

八幡(高校卒業後地方の大学に進学した俺が、高校時代の知り合いと会うのは本当に久しぶりだった)

八幡(つーか悠々自適なボッチライフを楽しむためにあえて遠いところにしたのに、まさか知り合いに会うなんてな)

2: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:09:29 ID:mPoZCHso0
いろは「ところで、もしかしてせんぱいが今日から新しく入る新人さんですか?シフト表に新しく比企谷って名前あったからまさかって思ったんですよー」
八幡「その新人は確かに俺だが…。つーかお前、よく俺のこと覚えてたな」

いろは「えー普通忘れませんよー?」

八幡「いや3年間も会ってなかったら結構忘れてるもんだけどな…。ていうかお前がこんなこじんまりとした本屋で働いてることが意外だ。オサレ()な居酒屋とかで働いてるタイプだったろ」

いろは「あー…。バイト先で言い寄られるのって結構めんどくさかったんだよね…ふったら波風立ちまくりで」ボソッ

八幡「なんか言ったか?」

いろは「いえいえ、なんでもー。まあ、ここって結構楽なバイトですし。個人経営だからシフトも融通利くんで」

八幡「いいことを聞いた、なんなら今すぐにでもシフト変更して帰りたいまである」

いろは「初日からそれって…」

八幡「俺のバックれたバイトは108まであるぞ」

6: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:12:36 ID:mPoZCHso0
いろは「何をそんな死んだ目で自慢げに言ってるんですか…あ、店長おはようございまーす」
八幡「おはようございます」

店長「おはよう。比企谷くん、今日からよろしくね」

八幡「っす」

店長「仕事は一色さんに教えてもらえばいいから。じゃあ、僕は裏で発注しとくね」

いろは「え、私が教えるんですか?」

店長「うん、よろしく」

いろは「えー…りょーかいです」

8: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:13:10 ID:mPoZCHso0
八幡「悪いが、よろしく頼む」
いろは「いいですけどー…。一応これからはここでは私が先輩ですよ?」

八幡「…すみません、よろしくお願いします一色さん」

いろは「あはっ、冗談ですよ~」

八幡「こいつ…」

いろは「せんぱいが後輩だーなんかおもしろ」

八幡「はあ…」

八幡(…今回は久しぶりに初日でバックてしまいそうだ)

9: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:13:45 ID:mPoZCHso0
―――初日のバイト終了
いろは「お疲れ様でした~」

八幡「お疲れ様です」

店長「はーいお疲れー二人とも気をつけて帰ってねー」

いろは「はーい」

八幡「っす」

10: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:14:21 ID:mPoZCHso0
いろは「せんぱいお疲れ様でーす」テクテク
八幡「おう、お疲れ。今日は色々と教えてくれてありがとな」テクテク

いろは「うわなんかせんぱいから凄い素直に感謝された気持ちわる。せんぱいそんなキャラでしたっけ~?」テクテク

八幡「相変わらずお前の素はえぐるようにくるな。俺だってもう21だ、仕事教えてくれる相手には素直に感謝ぐらいするさ」テクテク

いろは「あーそっかー私の一つ上ですもんね~21かー。あは、おっじさ~ん」テクテク

八幡「うっせ」カチッ、シュボ、スパー

いろは「え、せんぱい煙草吸うんですか?」テクテク

11: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:15:03 ID:mPoZCHso0
八幡「なんだその顔、いいだろ別に」テクテク
いろは「いえいいんですけど…そんなキャラじゃないくせになんか似合ってるのがムカつきますね」テクテク

八幡「そらどーも」フー

いろは「ふーん…別に褒めてはないですけど~」テクテク

八幡「………さよか」フー

八幡(帰省する度に平塚先生に居酒屋に連れて行かれて酒飲まされたり煙草吸わされたりしてたらいつの間にか自分で買うようになってたんだよな…)

いろは「………」テクテク

八幡「………」テクテク

12: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:15:33 ID:mPoZCHso0
いろは「……てかせんぱいなんでさっきから付いてきてるんですかストーカーですか?」テクテク
八幡「……言われると思ってたけどさ」フー

いろは「通報していいですか?」テクテク

八幡「待て待てただ帰る方向が偶然同じなだけだ、マジで。本当に偶然」テクテク

八幡(大事なことだから二回言った結果怪しさが増した気がするが)

いろは「えー…ほんとですかあ?」テクテク

13: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:16:08 ID:mPoZCHso0
―――帰り着いた結果
いろは「えっと…まじですか?」

八幡「マジらしいな…」

八幡(まさか同じアパートとは…なんだこの青年コミックっぽい安易なラブコメ展開は)

いろは「…何号室ですか?」

八幡「…201。一色は?」

いろは「202です。うわー…よく今まで気づきませんでしたね」

八幡「お互いな」

八幡(こんな近くに知り合いが住んでたとは…世間は狭いといってもこれはさすがにできすぎだろう)

15: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:17:27 ID:mPoZCHso0
八幡「てか202って…一昨日なんか痴話喧嘩っぽいのしてなかったか?」
いろは「あー…あれは別にそういうのじゃないですよ?」

八幡「そうなのか?」

八幡(なんかでも怒鳴り声(女)と泣き声(男)とか聞こえてきたような…)

いろは「なーんか勘違いされて~、一方的に言い寄ってきたんでちょっときつめに言っちゃったらあっちが泣いたっていうかーあはっ」

八幡「あはっじゃねえ…」

八幡(ゆるふわびっちキャラは健在か…)

16: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:18:19 ID:mPoZCHso0
八幡「あのな…あんま思わせぶりなことして男騙すなよ。お前外面だけはいいんだから」
いろは「なんですかそれ口説いてるんですかごめんなさい狙いすぎだし気持ち悪くて無理です」

八幡「…いつだったか同じようなこと言われたな」

いろは「そうでしたっけ?覚えてないです。それじゃーせんぱい、お疲れ様でーす」バタン

八幡「おう」

八幡(なんか今日は疲れたな…早よ寝るか)カチッ、シュボ、スパー

17: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:19:04 ID:mPoZCHso0
―――いろはの自室
いろは(せんぱい、変わったようで変わってたなかったな…)

いろは(あ、でも煙草くわえてる姿はちょっとかっこよかったかも。なんか渋くなったよね。でもちょっとおっさんくさいけど)クスクス

いろは「…今なら、あの頃言えなかったこと、いえるかな…」

いろは(あ、そうだもしかして煙草吸う人なら…)ガラガラ

いろは「せーんぱい♪やっぱりベランダで吸ってるんですね」

八幡「ゲッ」

いろは「うわ、失礼な反応ですねー」

八幡「……」スパー

18: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:20:32 ID:mPoZCHso0
いろは「無視ですかー」
八幡「……なんだよ、さっき別れたばっかだろうが」スパー

いろは「んー暇だったんでお喋りでもしません?」

八幡「悪い今からちょっとあれだから」

八幡(寝たいから)

いろは「なんですかあれってー」

八幡「あれはあれだよ、じゃあな」ガラガラ

いろは「つれないなあ」

26: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:46:42 ID:mPoZCHso0
―――しばらく経ったある日、比企谷宅
八幡「今期あんま好きなアニメねーなあ…。ベランダで煙草でも吸うか」

八幡(俺の部屋の冷蔵庫にはMAXコーヒーがダース単位で保存してある。MAXコーヒーと煙草、これ最強)ガラガラ

八幡(MAXコーヒーで喉を潤して)ップシュ、ゴクゴク

八幡(煙草の苦みがいい具合にコーヒーの甘さと調和する)カチッ、シュボ、スパー

ガラガラ

八幡「ん?」

27: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:47:19 ID:mPoZCHso0
いろは「あー先輩コーヒー片手に煙草とかおっさんくさーい」
八幡「またお前か…」

いろは「その反応も毎度ですねえ」

八幡(最近になって、俺がこうしてベランダにでると何故か毎度こいつもでてくる)

八幡「……」スパー

いろは「……」チラッ

八幡「…何だよ?」

いろは「なーんでもないですよー」

八幡(そして俺のことをチラチラ盗み見ては物言いたげな顔をするのだ)

28: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:48:28 ID:mPoZCHso0
八幡「……言っとくけど煙草ならやめねえぞ。この件に関しては小町ポイントに既に甚大な被害を出したからな。もう誰にどう言われようと気にせん」
いろは「いや、別に何も言ってないですけど…」

八幡「…っそ」スパー

いろは「煙草吸ってる先輩の姿、結構好きですし」ボソッ

八幡「あ?」

いろは「なーんでもなーいでーす」

八幡「あっそ。ま、言いたいことあるなら言えよ」

八幡(聞くだけだけどな)

いろは「はーい。…そのうち、言いますよ」

八幡「そか」

いろは「はい」

29: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 2013/12/04 04:51:55 ID:mPoZCHso0
―――バイトを始めてしばらく経ったある日
八幡「おはようございます」

店長「あ、おはよう比企谷くん。今日もよろしくね」

八幡「うっす」

店長「じゃ、僕は裏で発注しとくから…」

いろは「…店長って発注とか言って裏でずっと漫画読んでるんですよー」ヒョコッ

八幡「いきなり背後に忍び寄って耳元で囁きかけるな、野原さんちのしんのすけくんかお前は」

いろは「何言ってるんですかあ。可愛い可愛い後輩の一色いろはちゃんですよー。あ、ここでは私先輩でしたね」

八幡「…はあ。今日もよろしくな」

いろは「いぇっさー」


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