比企谷小町「お兄ちゃんに本気を出させたらどうなるか」






1: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/17(土) 23:39:32.44 ID:+APLnXTS0

八幡「ただいまー」

小町「おかえりー。お兄ちゃんまた直帰ー? たまには友達と遊んでくればいいのに」

八幡「帰りにじっくりジャンプ読んできたから直帰じゃねー。それにその友達がいねぇんだよ。言わせんな恥ずかしい」

小町「ハァ……そりゃあお兄ちゃんに友達がいないことくらい重々承知の上ですよー?」

10: 接続切れてた 投稿日:2013/08/18(日) 00:08:59.47 ID:bSQ6T9/l0

小町「でも一度しかない高校生活、友達も出来ずにそんなもんでいいのかなーって小町的にはお兄ちゃんの寂しい青春を案じずにはいられないわけですよ……ってこの兄想い加減小町的にポイント高い!」

八幡「うるせぇ。大体放課後他の奴に気を遣いながらカラオケだのボーリングだので無意義に時間を使い潰すくらいなら俺は自室で無意義にダラダラ過ごすね」

小町「どっちにしろ無意義に過ごすことには変わりないんだ……」

11: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:10:28.96 ID:bSQ6T9/l0

八幡「それにな、小町。お前は前々から一つ大きな思い違いをしている」

小町「?」

八幡「俺はな、長年の経験から『友人など不要』と悟ったんだ。つまり作れないんじゃない、作らないだけなんだ。いいか、作らないだけだ。ここテストに出るからな」

小町「そんなに何度も強調されるとなんでだろ。小町、涙が溢れてきちゃうよ」

13: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:16:25.64 ID:bSQ6T9/l0

八幡「ま、俺は容姿も頭脳も体力もそれなりだしな。その気になれば友達百人くらい簡単に作れるんだよ。なんなら出会ったその日に富士山の上でおにぎり食べるまであるね」

小町「相変わらず恥ずかしげもなくそんなこと言うし……ネトゲの友達の話でしょそれ……」

八幡「おっと小町。フレンド登録してた人の部屋に入った瞬間『フレに呼ばれたんで失礼します^^;』って立ち去られた俺の傷口を抉るのはそこまでにしておけ? 泣くぞ?」

小町「いや……そんなネトゲのフレンドにすらフレンドと認められてないお兄ちゃんの話聞かされた小町の方が泣きそうだから……」




15: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:26:16.79 ID:bSQ6T9/l0

八幡「話は逸れたが、俺だって本気を出せば友達くらい作れるってことだ」

八幡「(もっとも重要なのは友達になる前よりもその後の方なわけだが…….やっぱりぼっちって最高だわ)」

小町「まあ小町的に見てもお兄ちゃんはその夏場の日向に一週間くらい放置して野良猫に見向きもされなくなった死んだ魚みたいな目さえなければそんなに悪くないと思うんだけどねー、せっかくなんだから本気出してみればいいのに」

八幡「外人が見たら発狂しそうなくらいながったらしい形容詞の羅列で俺の心を抉るのはやめろ。ほれにな、小町」

八幡「人間、時には頑張り過ぎないことも大切なんだ……」

小町「少なくともお兄ちゃんが人間関係で頑張ってるところ小町ここ数年見たことがないんだけど……」

17: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:36:14.82 ID:bSQ6T9/l0

八幡「いいんだよ、俺は今の生活気に入ってんだから。じゃあ俺もう部屋行くけど、お前もそんな女子力(笑)高まりそうな本ばっか読んでないで受験勉強頑張れよ」

小町「はいはい……。あーもうほんとにあのごみぃちゃんは……」

小町「せーっかくあんなに楽しげな人達に囲まれ……てはいないか……。あんな楽しげな人達が側にいるんだからもうちょっと頑張ったらいいのに」ペラ…

小町「……ん?」

小町「誰でも出来る簡単催眠術? 頭空っぽで夢詰め込めそうな人ほど効果アリ……?」

小町「これだ……!!」

20: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:45:32.05 ID:bSQ6T9/l0

由比ヶ浜「ゆきのん、やっはろー!」

雪ノ下「あら、今日は随分早いのね」

由比ヶ浜「え? いつもと同じくらいと思うよ?」

雪ノ下「そう? ……ああ、今日は妙にこの部屋の空気が新鮮と思ったら比企谷くんがまだだったのね。また平塚先生に呼び出されてるのかしら」

由比ヶ浜「ううん、今日ヒッキー学校来てなかったよ。夏風邪かなぁ」

雪ノ下「へぇ……『比企谷くんは風邪を引かない』とよく言うものだけれどね」

由比ヶ浜「ヒッキー限定のことわざなんだ……」

21: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 00:53:23.12 ID:bSQ6T9/l0

由比ヶ浜「そ、それでさ。ゆきのんがもしよかったら部活終わったあと一緒にヒッキーのお見舞いとか……」

雪ノ下「……そうね。一応この前私が体調を崩したとき由比ヶ浜さんと一緒に来てくれたわけだし、私もお見舞いくらいはしてあげるのが道理……かしらね」

由比ヶ浜「やった! じゃあ帰りにケーキ買って行こー!」

雪ノ下「仮にも病人のお見舞いにケーキというのはどうなのかと思うけれど……」

24: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 01:01:19.91 ID:bSQ6T9/l0

コンコン

雪ノ下「……どちらにせよその前に、依頼の方が先のようね」

由比ヶ浜「だね。まああんまり遅くならないうちに終わらせ……」

ガラガラ

八幡「おっす、悪いな。遅れて」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

25: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 01:02:34.05 ID:bSQ6T9/l0

八幡「な、なんだよ。人の顔を見るなり固まって……。俺の顔に何か付いてるか?」ゴシゴシ

雪ノ下「嘘……」

由比ヶ浜「あり得ない……」.

八幡「?」

雪ノ下「比企谷くんが……」

由比ヶ浜「ヒッキーが……」

雪ノ下・由比ヶ浜「堂々と休める口実がありながら学校に来るなんて……」

八幡「ちょっとその反応は酷過ぎない?」

27: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 01:07:39.31 ID:bSQ6T9/l0

由比ヶ浜「ヒッキー……大丈夫? 何か悪いものでも食べた?」

雪ノ下「比企谷くん……。私が言えたことではないけれど、休息は人間に必要な行為よ。今は、ゆっくりと休んだ方がいいわ」

八幡「なんだろう。こんなに人に優しくされたのって初めてな気がする」

28: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 01:17:56.16 ID:bSQ6T9/l0

雪ノ下「本当に……その、大丈夫? 熱にうなされたままここまで歩いてきた……なんてことないでしょうね」ピタッ

由比ヶ浜「わわ! ゆきのんが本気でヒッキーのこと心配してる!」

雪ノ下「熱はないみたいだけれど……念の為にCTスキャンでも撮ってもらった方が……。……ッ!?」

由比ヶ浜「ど、どしたの?ゆきのん」

雪ノ下「目が……目が……」

由比ヶ浜「目が? 目がどうしたの……。……!?」

雪ノ下「比企谷くんの目が……」

由比ヶ浜「ヒッキーの目が……」

雪ノ下・由比ヶ浜「濁ってない!?」

八幡「ああ。今たぶん涙で潤んで三割増しくらいに輝いて見えるんだと思う」

29: やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。SS 投稿日:2013/08/18(日) 01:26:30.73 ID:bSQ6T9/l0

由比ヶ浜「たたたたた大変だよゆきのん! 一大事だよ! 百年振りの世紀末だよ! 泣けと言われても私笑えそうにないよ!」

雪ノ下「落ち着きなさい由比ヶ浜さん。こういう場合は……そう、素数を数えればいいと前に平塚先生に教わったわ。1.3.5.7.9……」

由比ヶ浜「ゆきのんがテンパってる!?」

八幡「お前ら、今材木座並みにキャラがブレまくってるからな」




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